long〜Timeless

□従兄弟
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「んっ…んんーっ」

目を開け、伸びをする


知らない天井

知らないベッド

知らない匂い


「夢じゃなかったのか…」


臨也さんはもう既に起きたようで



唯一の持ち物であるスマホを見ると11時



そのそばを見ると充電器とイヤフォンと鍵がついたネックレスがしっかりある


「充電器あるとか都合よすぎだろー…

…って、このネックレス誰の?」



見たところ、私の私物っぽい


なぜならば、私のイヤフォンに巻き付いていたから。



でも、見たことない…


臨也さんのかな…?


でも、普通人のイヤホンにネックレス巻き付けるか?


あー、でも、臨也さんは普通じゃないからなー



「って、早く起きなきゃ!11時だし!居候の身で何やってるんだ私!」



ドアノブに手をかけようとしたとき、






『あっ…あぁんっ…臨也くんっ』




ドアの向こうから響いてくる声




「!!!!????」



『あっ…んんっ…』




おいおいおいおいおいっ



ドアの向こうでは臨也さんと知らない女の人がいかがわしいことをしているらしい



「えっ、ちょっ、えっ!?」


なに?

なにこれ?



いや、落ち着け私


臨也さんとて男だ。

したがって、そういうことをしていてもおかしくない。



『あぁぁっ…きもちっ……』


「……………っ」



…ちょっと心が痛い

なんていうか、切ない


臨也さんが他の女の人とそういうことするのが嫌だ
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