long〜Timeless
□従兄妹
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「ねぇ、未来。学校行かない?」
私を解放したあと、食パンタイムを再開させる私にさらっと言う臨也さん。
「え、私戸籍ないですよ?」
そう、私はトリップしてきた身の上であるため戸籍などない。
「はぁ…俺を誰だと思ってるの?素敵で無敵な情報屋さんだよ?」
臨也さんは呆れたように言う。
じゃあ、臨也さんが勝手に戸籍を作ってくれるのか…
「さすがですね」
私がそう言えば、当然というように肩を竦める。
まったく、臨也さんがやるとなんでも様になってしまうから困る。
「そこでだ」
臨也さんの目が怪しく光る。
まるでいたずらをする前の子供のように
「君には来良学園に俺の従兄妹として通ってもらうよ」
「…………いやですよ」
「えぇー…」
前半部分はいい。
来良に通えるなんて夢のようだ。
正臣達に会えるしねっ
だがしかし、
だがしかし、従兄妹っていう設定は…
「臨也さんの従兄妹とか、絶対友達できないじゃないですか」