罪を背負った翼
□第3話
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「まず、今週は私が門番なので門を開けます。そこから、鍵の在処までお連れします。」
「でも、そんなことされたら貴方の命が……」
「大丈夫です、エリザベス様。娘の命には変えられません」
ニッコリと微笑む。
「一つ聞いていいか?」
「なんでしょう?」
「クロエは、失敗すると殺されるって言ってたよな……残された時間は?」
「……!……おそらく、タイムリミットは早くても明日…」
「そんなっ……!!」
「ですが、クロエは奴のお気に入りなのでどう出るかはわかりません」
「……そうか」
「とにかく、私はいつでも門を開けますので」
「わかった」
「どうか、娘を宜しくお願いします」
深々と頭を下げ、帰っていった。