罪を背負った翼
□第4話
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『!!』
「ははっ!お前ぐらいの生きる価値もねぇ奴ァたっぷり痛め付けてから殺してやるからな!!!」
私の足にナイフを指す。
『いっっっっ!!!!!』
声にならない痛みが襲う。
男は楽しそうに笑ってから部屋を出ていく。
『痛い…苦しいっ………助けて……』
声に出しても、この部屋には私以外誰一人居ない。
孤独。
今私に一番合っている言葉だった。
逃げようにも歩けない。立てない。
いっそ、この足を切り落としてしまおうか……そんなことまで考えてしまう。
しかし、そのような道具は見当たらない。
私は、唯々涙を流していた。
『……助けて…』
私の言葉は暗闇に呑まれた。