罪を背負った翼
□第7話
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「やい!!このオーダンに無断で小屋を建てたバカはどこの誰だ!!
出てこーい!!」
村の子供、ペリオが小屋に向かって叫ぶ。
「この〈七つの大罪〉団長ペリオダスが許さないんだぜ!!」
「やめましょうぜ!も…もし怖い大人が出てきたらヤバイっス
しばかれますって!!」
「〈傲慢の罪〉のくせに気が弱いやっちゃな〜!!」
「でも〜」
「!」
ペリオは後ろにたっている四人の人物に気づく。
「どうも聞き込みどおりこのガキんちょ共が〈七つの大罪〉の正体みたいだなキング」
「いやーチラッと噂で聞いただけだったし……
てっきり他の仲間のことかと…」
『じゃあここにはいないんですね……』
「ったくてめぇの情報もアテになんねぇな♪」
上からメリオダス、キング、クロエ、バンが言う。
「おいお前らか豚小屋の主は?」
ペリオがメリオダスに言う。
「ん?
うまいこと言うなたしかに豚小屋には間違いねぇな」
「!!
お前らか!!無断で小屋を建てた大罪人は!!」
『ここって小屋建てちゃいけなかったんですか?』
クロエがキングに聞く。
「いや、そんな決まりないと思う……」
『よかったです!駐車料金取られるかと思いました…』
「それ以前の問題のような気もするけど…」
キングはクロエに突っ込む。
「用も済んだし出てくからよそう怒んなって」
「おれは〈憤怒の罪〉だ!!
だから怒っていいのだ!!」
「ショバ代に銀貨一枚払ってもらおうぜ!!」
「いいぞ〈強欲の罪〉!!」
それを見たバンの顔が引き攣る。
「歩き疲れたから飯食って寝たい」
「さ…さすが〈怠惰の罪〉!!」
キングは顔が青ざめる。
「私わぁ…皆の言う事に賛成でぇす♡」
「そ、そうかさすが?〈悲痛の罪〉!!」
クロエは笑顔で見守っている。
「あれ?団長たち戻ったの?」
メキメキと周りの木々が音を立てる。