過去と今と
□第2話
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「……」
「なんだっ何を黙ってるっ
やんにょ、やんのかっ」
影山は日向を見つめたまま何も言葉を発さない。
「!?」
「クソ下手な奴!!」
「!…バ…バカにすんなよ……!!
確かにあん時はボロ負けしたけど次は負けない!」
『……へぇ…』
「………………あっ…っていう風に決意しておれは烏野に来たのになんでお前が居るんだ!
同じチームに居たんじゃ倒せないじゃねーか!!
今は他にもっと強豪!≠チて感じのトコがあるだろ!
なんでソッチに行ってないんだよ!?」
「……………………県内一の強豪校にはおちた」
「落ちた!!?
コート上の王様≠ネのに!?」
日向のその言葉に影山は反応した。
「…………オイその呼び方……ヤメロ」
「!!?」
影山の睨みに日向はビクーッと肩を揺らした。
『まぁまぁ、そこまでにしないっスか』
星那が二人の間に割って入った。
「…………」
「…………」
『?』
「「居たの/か!?」」
『酷くないスか!?』
日向は星那を見て首を傾げた。
「アレ?君、目の前にいるよね?」
『?……いるっスけど……なにか?』
星那が首を傾げると日向はワナワナと肩を震わせた。
『……どうしt「すゲーっ!?小さい!何センチ!?」……は?』
星那はこめかみに青筋を浮かべている。
「!!?」
影山は星那の怒りに一瞬肩を揺らした。
「ねえ!何センチ!?」
『…………145センチっスけど……』
「ええーー!?ホントに!?」
日向は大げさに驚いている。
「すごいね!?あ、もしかしてマネージャー?
バレーやってるの?」
『…………』
星那はバレーと言う言葉に反応したが、すぐにいつも通りの笑顔に戻った。
『そうっス!マネージャーっスよ!
ビシバシ鍛えてくんで覚悟するっス!!』
拳を作って言う星那に日向は笑顔で頷いた。