過去と今と

□第3話
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「あーあ」

「いいのかよ大地、貴重な部員だろ
ていうかチーム≠ニかって徐々になってくモンだろォ」

「わかってる!……が!!」


「おい、ちょっとどけ!!」
「あたっ、何すんだよっ、今おれが話して」
「主将!!すみませんでした!!
部活に参「おれが先に話し「うるせえっ」


外からは日向と影山の口喧嘩が聞こえる。



『あれじゃ、徐々にっていうか、一生チーム≠ノなれないっスよね……』


星那はあきれ顔で言った。


「あんな状態で練習になるか。
入部を拒否するわけじゃない、でも反省はしてもらう」

「すみませんでして!!
コイツともちゃんと協力します!
部活に参加させて下さい!!」

「本音は?」


大地は扉を少し開けて顔をのぞかせる。


「…試合で…今のコイツと協力するくらいなら
レシーブもトスもスパイクも全部俺一人でやればいいのにって思います」

「何言ってんのお前ェ!?」

『バカ正直っスね……』

「はっはっは!何で本当に言っちゃうんだよ本音を!
良いと思うよそういうの!
……でもさ、
ボールを落としてはダメ
持ってもダメ
一人が続けて二度触るのもダメ
…っていうバレーボールでどうやって一人で戦うの?」


そう言うと大地は笑みを浮かべて扉をピシャリと閉めた。
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