暗殺少女

□第3話
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「あ、烏間さん!こんにちわ!!」

「こんにちは
明日から俺も教師として君等を手伝う
よろしく頼む」

「そーなんだ!!じゃあこれからは烏間先生だ!!」

「…ところで、奴はどこだ?」

「…それがさ」


カエデちゃんは殺せんせーがいる方に烏間先生を案内する。


「殺せんせー、クラスの花壇荒らしちゃったんだけどそのお詫びとして」

「おーい!!棒とヒモ持ってきたぞー!!」

「ハンディキャップ暗殺大会を開催してるの」

「そこだ刺せ!!」

「行け!!中谷!!」

「う、うん!!……ごめんなさい!!殺せんせー!!」


私は、精一杯の力を込めて槍を突き上げるけど……。

………あ、当たらない―――!!


「くそっ、こんな状態でヌルヌルかわしやがって」

「ほら、おわびのサービスですよ?
こんな身動きできない先生そう滅多にいませんよぉ」

「どう?渚、アリサ?」

「うん…完全にナメられてる」

「……全然当たらないよ…」


さすがにここまでナメられると私もショック…。


「でも待てよ…殺せんせーの弱点からすると…」

「あ、渚君のメモだね…?」

「うん、そろそろかな…」

「ヌルフフフフ無駄ですねえE組の諸君
このハンディをものともしないスピードの差
君達が私を殺すなど夢のまた…あっ」


!?

…殺せんせーを縛ってるヒモを括り付けといた枝が折れた…。

殺せんせー、ボトッって落ちたよ…。
地面に落ちたよ…。



「「「「今だ殺れーッ!!」」」」

「にゅや―――ッ!しッ、しまった!!」



殺せんせーの弱点@

カッコつけるとボロが出る



「…弱点メモ役に立つかも」

「そ、そうみたいだね…」

「…どんどん書いていこう」


渚君とカエデちゃんと私が冷静に話している中、


「ちょっ…待って
な…縄と触手がからまって……!」


殺せんせーはテンパッていた。



殺せんせーの弱点メモA

テンパるのが意外と早い


つまり、予想外の展開にはついて行きにくいと…。


「あっ!」

「ちッくしょ!抜けやがった!!」

「ここまでは来れないでしょう
基本性能が違うんですよバーカバーカ」

「ぬー…あと少しだったのに」


でも、こんなので殺られちゃったら、月を破壊した超生物として色々とダメなのでは……。


「明日出す宿題を2倍にします」

「「「「小せえ!!!!」」」」



殺せんせーの弱点メモB

器が小さい



「逃げた…」

「でも、今までで一番惜しかったよね」

「この調子なら殺すチャンス必ず来るぜ!!」

「やーん、殺せたら百億円何に使おー!」

(中学生が嬉々として暗殺の事を語っている
どう見ても異常な空間だ)

「渚、どう?殺せんせーは殺せそう?」

「殺すよ。殺す気じゃなきゃあの先生とは付き合えない」

「そのためにはアリサももっと積極的にならないとねー」

「え、ええー…無理かなあ……」

「何で?」

「何でって……それは…」


……言っちゃったらダメだよね。

そしたら、この楽しい場所が壊れちゃう。
私にとっても…とても大切なこの場所が…。


































壊れちゃうから。
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