裸足のシンデレラ

□迷わず俺を呼べ。
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そんな事を考えていれば華澄は、ある事が頭に過った。

華澄『毎日毎日来るの大丈夫なのかな・・・・』

華澄が困った顔を浮かべれば、原田が口を開く。

原「 迷わず俺を呼べ。真夜中でも朝でも、滞在する時が 一秒でも来てやるから・・・・細かい話は気にすんな。なっ?」

すごく安心感を貰えた気がした。

本当に大丈夫・・・・。

そんな風に思えてしまう程に彼からの言葉は暖かった。

華澄『 うん。ありがと・・・・左之さん。』

華澄が原田の名前を呼べば二人はクスっと微笑みあった。


原「 せっかくの機会なんだ。今日は呑むぞ?」

二人は、次々にお酒を開けていく。

テーブルには数え切れない程の酒の空き瓶に、空き缶があった。

華澄は、明日は休みなのだ。

ゆっくり寝ていられる為に時間も忘れて呑んでいたのであろう。

華澄『あ、ラーメン食べる?』

原「らあめん?何か食いもんかぁ〜!?」

既に原田の呂律は回っていない。

華澄は、二人分のラーメンを作ればテーブルに運んだ。

華澄『 お酒を飲んだら締めはやっぱりラーメンに決まってるでしょ〜!!食べて見て!美味しいから!』

二人は締めのラーメンを食べた。

原「旨いなっ!こりゃ〜最高だなぁ。」

華澄『でしょ?締めはやっぱりラーメンだよね。』

華澄がパッと時計を見れば 針は深夜一時を指していた。

華澄『 あ、日が変わってるね。って事は今日はもう呼ばなくてもいいのかな?』

そんな疑問を言えば原田がラーメンをすすりながら首を傾げていた。

飲み過ぎて頭が正常に働いていないのであろう。

そしてラーメンを完食すれば華澄は口を開く。

華澄『ありがと。今日も楽しかった。また呼ぶから付き合って下さいな!』

原田は、現代のお酒の飲み口の良さが、後から効いてきたらしく、フラフラになりながら片手をあげた。

「おぉ!いつれも〜よんれくれ〜( いつでも呼んでくれ) 」

そんな姿に クスクスっと笑えば、華澄はリモコンをパチっと押した。
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