裸足のシンデレラ
□期間。
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会わなくなってひと月が立とうとした日────。
華澄『お、これは美味しい。』
ラーメン屋を渡り 自分なりの評価を付ければ笑顔で自宅に帰宅した。
明日は会社は休みで二日連続のラーメン巡りが出来るのだ。
華澄は、シャワーを浴びれば 冷蔵庫からビールを取り出しTVを付けた。
そんな時、珍しくメガネのリモコンが鳴った。
ピピピピ♪ 一ヶ月アクセスなし。アクセスがなければ初期化します。
もう彼と会わなくなってから一ヶ月たっていた。
あれだけ毎日 一緒に居た原田。
このまま会わない方がお互いの幸せの為とさえ思えてしまう。
原田の夢は幸せな家庭を持つ事なのだ。
未来に毎日呼び出され、無駄な時間を過ごしている暇はない。
行き着く答えはいつもそこに結び付いてしまうのだ。
華澄は、説明書にもう一度 目を通せば メガネの期間を知った。
✳︎ ご利用は一年間のみとさせて頂きます。
華澄『 一年間かぁ・・・・・・・。期間があったんだね。』
華澄は、ポツリと独り言を言えば 視線を壁へと移した。