§ Moon Memories §

□二面性。
1ページ/10ページ

留衣は、縁側に腰掛けていれば 小さなため息を吐いた。


留衣『 はぁ〜。何だろ・・・・もう・・・・・・・・』


携帯を手に持ちマジマジと見ている留衣の姿が・・・・



留衣『 はぁ・・・・ほーんと、総司君・・・・かっこいいよね??』


あまりの総司の格好良さに、ため息とも取れる独り言が思わず零れる。


一人ぶつぶつ言いながらも 留衣は携帯画面に呟き 時間はゆっくりと流れていく。


そこへ、原田が通りかかった。


原「 おい!留衣。ため息なんか付いてどうした?何かあったのか?」



原田の声に《ビク》っと肩を跳ね上げれば視線を移す。



留衣『あ!左之さん』



原田は、留衣の隣に腰を下ろし、頭をわしゃわしゃと撫でる。



原「一人で抱えてないで、 話してみろよ」



留衣『 別に悩んでるとかじゃないんだよね、ただ・・・・』



留衣は、手元の携帯を原田に見せた。



原「この写真の総司が何か関係があるのか?」


不思議そうに尋ねれば原田は、首を傾げていた。


留衣『 罪過ぎる、総司君が・・・・格好良過ぎて・・・・つらいの』



原「はぁ? 罪??」


留衣『 そうそう、好きが故に襲ってくる脱力感って言うのかな? 何故だろ・・・・総司君が好き過ぎてさ・・・・たまに切なくなる・・・・発作が・・・・』



原田は、留衣の発言に目を細めると会話を続けた。



原「 恋の病って奴だな?」



留衣『 そのようで、重症だよ・・・・もう・・・・』



原「 幸せな悩みじゃねえか。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ