Stage @
□未来から来た者・・・・。
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総司は一部始終を見終わると、口元に三日月を描いた。
沖「後でゆっくり聞くから、ね?」
真っ黒な笑顔で留衣を見る総司に留衣は、全身の身震いが、止まらない。
(目が笑ってない。爽やかな程恐ろしい・・・・。)
沖「何?」
留衣『え・・・・。あたし・・・・何も言ってないよ?』
何故か心を読まれる留衣。
幹部達も総司の真っ黒な姿に苦笑いを浮かべていた。
土「 まぁ、だいたいの流れは分かった!お前はこれからどうするつもりなんだ? 」
留衣は、思考能力が完全に低下中だった。頭の中は先程の失態でいっぱいなのである。
(総司君に見られた・・・・どうする・・・変な奴だって・・・・・斬られる・・・・(´Д` )・・・)
土「おい!!!聞いてるのか!!」
「おい!!!」
ハッ!(`ロ´;)
ただらぬ殺気に現実に戻る留衣。
いや、無理やり引き戻された留衣
留衣『すいません。何にも聞いてませんでした』
軽く失礼な事をサラッといいながらも素直に謝れば、土方はまだ会話を続けていく。
土「 だから どうするつもりなんだ!お前は!!!!!!」
(なんだか すっごい!お怒りのようで・・・・(´Д` ))
土方の尋常ではない怒りが留衣に降り注いだ。
(・・・・怖っ・・・・( ;∀;) )
そして、一旦 深呼吸をし冷静に物事を考えれば、質問の返事を返した。
留衣『 何にも考えてないです。だって、ここに来る少し前に この時代に来たばかりなんです。私は屋敷に来て・・・・ちょっと待って?や、屋敷・・・・・・・・・・・?』
留衣の中で大事な事が思い浮かぶ。
留衣『あああぁぁぁぁぁぁぁー!!!!』
留衣は 突然叫ぶとその場に立ち上がった!
斎「どうした?叫んだだけでは分からぬ。屋敷と言っていたようだが・・・・」
留衣『 そうだ!!あたしを繋いだのは屋敷なんですよ!!!! 一君と総司君と会う前に不逞浪士に絡まれる前!!あたし屋敷に居たんです!!!』
斎(・・・・は、はじめ君。)
沖(・・・・総司・・・・君。)
(なんなの?《なぜゆえ、一君?》この子・・・・)
まるで以前から友達のように名前を呼ばれれば目を丸くする二人が居た。
近藤はその瞬間に目を細めれば豪快に笑い出したのだ。
近「 わははっ!実に面白い子だ!留衣君を見てると元気がでるなぁ」
遠藤のような発言をした近藤は、留衣の態度を笑い飛ばせば満足そうな顔を浮かべていた。
そしてまた続きを付け足す。
近「 留衣君も、時代を飛び越えるとは信じ硬い話だが・・・・一人では心細いだろう。無理は、する事はない!いつでも頼ってくれて構わない。」
今度はこっちの世界で・・・・遠藤と近藤がダブって見えたのだ。
《グラっ》
(・・・・何??今の感覚・・・・?二人がダブった?? 疲れてるのかな・・・・・・・今日は早く寝よう・・・・。しかし・・・・本当にお腹すいた(´Д` ))
またまた 緊張感のない留衣だった。