Stage @
□見つけた。
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(・・・・・はじめ君???)
心で彼の名を呼び 一瞬 目を見開く留衣。
本物との対面をはたした留衣は、と言うと・・・・
( ギャー本物!! は、鼻血でそ・・・/// 生はじめ君とか真面目に感動・・・・ 激しく萌える・・・・/////// )
溢れ出す興奮が止まらない様子だった。
今、目の前に居る彼の名は《新選組 三番組 組長 斎藤一 》である。
それを他所に、浪士達とのやり取りはまだ続いていた。
不逞浪士「 うるせえ!俺達が先に見つけたんだ!横取りは許さねえ!!」
《ズサ・・・・‼ スパッ・・・・‼カチャ・・・・。》
( 何、この効果音・・・・誰か説明お願いします。)
一瞬の出来事に、留衣は何が起きたのかが、わからなかった。
目の前には先程の浪士達が一人、二人と地面に倒れている。
( 今のが居合??早くて何が起きたのか見えなかったけど。一君すごい・・・・)
だが、人を斬るのを見たことがない 留衣の身体は 段々と震えて来てしまっていた。
目の前で人が斬られたのだ。
いくら対面に興奮をしたとは言え、そのまま笑っていられる訳はなかった。
斎藤「怪我はないか?」
斎藤が留衣に、問いかけると目を逸らす先に血は流れてはおらず、苦しむ浪士達が目に入る。
浪士「・・・・うっ」
(あ・・・・峰打ちか・・・・)
斎藤は浪士達を斬ったのではなく、峰打ちで大人しくさせたのだ。
それが分かればどこかホッとして安心する留衣。
留衣は、助けて貰えた事に対し、何のお礼も言えてない事が分かれば慌てて斎藤に視線を移し笑顔で口を開く。
留衣『はい・・・・。助けて頂いてありがとうございます 』
まんべんな笑みを浮かべ頭を下げて、きちんとお礼を言う留衣の姿を マジマジと見れば斎藤は、顔を少し赤らめた。
斎「・・・っ・・・・・/// 礼などいらぬ。一つ聞くが、何故そのような目と頭を・・・・」
留衣『・・・・へ?』
二人にしばらくの沈黙が流れたが、先程の浪士達にも、留衣は変な扱いをされたばかりだった。
(・・・・・・・・目と頭???)
ジロジロ見られていた理由も、おかしな頭に、顔だと言われた理由も今更になって分かる留衣・・・・・・・。
留衣『・・・・あ。付け睫毛と、盛りヘアー のまんまだったんだ!!』
斎「・・・・・へ・・・へあ?何のことだ!?」
突然の横文字に斎藤は首を傾げていた。
江戸時代に《付けまつ毛》も《 ヘアー》も通用しないのである。
(・・・うぅぅっ。・・・・・・誤魔化さなきゃ・・・・)
慌てて留衣は口を開く。
留衣『も、も、森の中に部屋があった・・・??』
シ────────ン。
街のノイズが一切なくなり静かに見つめあう二人。
(もっとマシな言い訳なかったの?たった今 あたしは命拾いしたばっかりなのに・・・・?)
現代でも全く通じないような 自分のアドリブの弱さに地味に肩を落とす留衣がそこに居た。
??「一君て、相変わらず仕事早いよね? 君、誤魔化したつもり?それとも 何かを隠して本当は、斬られたいのかな?」
その声に今度こそ本当に、留衣の時が止まった・・・・。