Stage @

□ご対面
1ページ/7ページ

留衣は屯所につけば広間に通され、しばらくすると幹部達が勢揃いしてきた。



(やばい、やばい・・・・・・・なんか感極まって泣ける。 本物の迫力とイケメン度が半端ない・・・・そして殺気も・・・・・・・(;o;))




夢にまで見た新選組のメンバーとの対面に何とも言えぬ表情をする留衣。




(殺気って!あたしが、何かした訳?!!確かに変だけどさ!)




心でツッコミいれながらも、幹部達にどんな説明をしようかと頭を抱えていた。




そして先程から続けて浴びせられている総司からの殺気




(総司君の殺気・・・・強すぎてある意味、光合成できそうだよっ!)




留衣は、薄桜鬼の中でも総司が一番好きなのだ。


すごく総司に会いたかった。


だが、向けられるのは先程から殺気ばかりで楽しく会話する事も許されない。



そんな事を考えていれば、無性に切なくなってしまう留衣・・・・。




(やばい、折れる折れる!心が折れる・・・・涙でそうになるじゃん・・・・)




既に泣きそうな留衣。



そして、留衣がここに来た経緯が話された。




幹部達への総司の説明はこうだ!




「街で絡まれていて怪しいから連れてきた」




シンプルイズベスト・・・・。




(その説明、明らかに簡単すぎではありませんか?)




恐怖で口には出せないが心で全力で突っ込む留衣。





土方「お前が街に居た怪しい奴か?お前は何者なんだ!!!」




ギャッ!!Σ(`д´/;)/

また違う殺気が放たれた。



そう殺気を向けて留衣に問いただす彼は《 新選組 副長 土方歳三》である。




鬼と言われる副長の質問は 【ど真ん中】だった。




決して質問がオブラートに包まれる事はない。



留衣は、何かを話そうとするのだが、極度の緊張からか思ったように声が出ない。




そんな留衣の姿を見て彼が口を開いた。




近藤「歳!やめんか!怯えているではないか!!すまなかったな・・・・俺は、《新選組 局長 近藤勇だ》」




自己紹介付きの優しい微笑みをくれる近藤の姿に、先程までの怖さと不安が消されていく。



そして、何よりも その優しい姿が遠藤と被り、唯一の知り合いな気がして思わず涙が出そうになる留衣・・・・。




留衣『・・・・遠藤さん・・・・』



思わず無意識に小さく呟いていた。



その発言に総司の目付きが変わっていくが、留衣がそれに気付く事はなかった。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ