Stage @
□未来から来た者・・・・。
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留衣『あの・・・・早速なんですけど、屋敷に誰か付き合ってもらえないでしょうか?』
幹部達はお互いの顔を見合わせた。
留衣『あ!場所がわからないので案内だけで構わないんです』
そして・・・・まさかのあの人から立候補があがった。
近「ならば俺が行こう」
「「「・・・・・・・え 」」」
留衣『えぇぇぇぇぇー!!!(;゚ロ゚)・・・・。』
幹部達も驚いたようで全員が、同じような反応をした。
留衣に関しては、かなりのオーバーリアクションだが・・・・。
沖「近藤さんはダメですよ。僕が行きます」
土「だめだ、総司は巡察だろ?」
沖「僕は今日は非番ですよ?土方さんは近藤さんに何があってもいいんですか?僕は留衣ちゃんを信用した訳じゃありませんから・・・・」
総司から容赦ない一言が放たれれば、すこし肩を落とす留衣。
総司は近藤の事が大好きなのだ。
怪しい留衣とは、二人きりにさせる訳にはいかないと思うのも仕方がない事なのであろう。
(・・・・きつぅ・・・・まぁ、仕方ないか)
なんだか申し訳ない気持ちになった留衣は一人で行こうと心を決めれば口を開く。
留衣『あたし大丈夫です。一人で行けま・・・・「俺が着いて行く」・・・・て、えぇぇ!土方さんが?』
まさかの近藤の次は土方の立候補が来たのである。
留衣は、驚きを隠せずに目を見開いていた。
土「文句あるのか!?」
有無を言わせない殺気・・・・。
留衣『いえ、全くないです』
(いちいち、怖いよ・・・・・・・(´Д` ))
土方の殺気はいちいち怖くて、五臓六腑に直接響くのである。
土「ただし今日はもう遅い!明日だ!」
近「ああ。歳なら申し分ないな!」
土方が、付き添いとなれば近藤は笑みを浮かべて、うんうん!と納得していた。
(土方さんは、ただでさえ忙しいのに申し訳ないじゃん。 それ位はあたしにも分かるもん・・・・。て、え??明日????)
明日と言う言葉が引っかかる留衣。
土「今日は留衣は屯所預かりとする!以上だ!みんな戻ってくれ!」
留衣『・・・・・・え?』
そんな呟きも空気のように、みんな散っていく・・・・。
なんだかんだ土方さんが一番甘いよなぁ!と、それぞれに思いながらも、幹部達は部屋を後にしたのだった。
土「留衣。さっきの部屋を使え!」
留衣『ありがとうございます。土方さん?』
土「何か用か?」
留衣『お腹すきました。』
土「ああ??食べてないのか?」
留衣は、首を縦に何度も振って頷く。
こいつに緊張感はないのか、と思えば小さくため息をつく土方。
土「食事はあとで用意させる!留衣は、部屋に行ってろ!」
留衣は、にっこりと笑顔を浮かべると『分かりました。』と言ってまた先程の部屋に戻った。
そして、辺りの風景を見る留衣。
(新選組の屯所かぁ・・・本当に来ちゃったんだね。)
新選組に本当に関わっていいんだろうか。
留衣の目的は何なのか。
考えなきゃいけない事はたくさんあった。
今はどの時期で千鶴は居るのか?羅刹は?頭の中で一人、自問自答を繰り返していく。
《ぐぅぅう───。》
不謹慎にも また腹の虫が騒ぎ出す。
腹の虫はどうやら頭より先に限界を迎えていた。
留衣『今日は食べたら寝よ・・・・』
留衣の頭もパンク寸前なのも確かだった。
土方が用意してくれた食事を済ませると留衣は、深い深い眠りについたのだった。