Stage @
□生き続ける・・・・。
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────屯所の前────
沖「 随分楽しそうじゃないですか?実は逢引だったりして??」
総司は土方の反応を楽しむかのように茶化すが全く反応を返さない土方。
そして総司は留衣を見ると首を傾げて「 あれ留衣ちゃん背が伸びた?」と質問をしてきた。
そんな総司の質問にニコっと笑顔になると足元を見せる留衣。
留衣『これは〜あたしの時代の履物なんですよっ!』
ニコニコ嬉しそうに話す留衣に、総司は 関心の表情で会話を続けた。
沖「へぇ〜珍しいね。背が伸びるなら平助に貸してあげたら?」
『・・・・・・・・・・・(;・ж;・;)ぶ。』
先程まで土方と笑って話していた事と同じ事を言う総司に「『あはははは〜』」また 再び二人は顔を見合わせ笑えば、総司はキョトンとしていた。
沖「何がおかしいの?意味がわからないんだけど」
笑いの意味が分からない総司は、だんだんと表情を曇らせ 少し不機嫌な顔を浮かべていた。
────その頃────
平《へぇっくしょん!》
「風邪でも引いたのかな??」と平助はクシャミをしていた。
少し不機嫌な総司は、気を取り直して土方に近寄ると口を開いた。
沖「 土方さん、留衣ちゃん借りますよ!?」
土「あぁ!夕飯までには戻れよ」
約束通りに留衣のお守りは土方から総司の順番になる。
「あいつの所存を・・・」なんて またブツブツ言いながら自室に戻る土方に留衣は声を張り上げた。
留衣『トッシ────ッッッ!!ありがとう!』
大声でそう叫べば・・・・「あぁ。」と、片手を上げて返事をすると 土方は後ろも振り向かずに去って行った。
(ちゃんと、返事してくれるぢゃ〜ん///)
なんて、チョット嬉しそうな留衣。
その光景を見てしまえば、ちょっぴり不機嫌になる総司だったが、ある事が脳裏に浮かべば不思議そうに留衣に質問をした。
沖「 トッシーって、土方さん?」
留衣『そうですよ!』
当たり前のように告げる留衣に総司は肩を揺らしお腹を抱え出す。
沖「あははは〜〜っ!何それ!最高!」
曇りもなく無邪気に笑う総司。
そんな総司を始めて見た留衣の顔は、薄っすらと赤に染まる。
留衣『 総司君・・・・。』
留衣は小さく小さく彼の名を呼んだ。
総司君の笑顔は いつもの何かを含む笑顔なんかじゃなくて・・・・
言葉にするのが難しい位・・・・
綺麗で・・・・眩しくて・・・・
【もっとこの笑顔が見たい。】
本当にそう思った・・・・。