Stage @
□本当のヒロイン。
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広間の前に行くと何やら中からは開ける前から、重〜〜い空気が伝わってきた。
(・・・・空気重ッッ!)
そう思わずにはいられない程に、空気が淀んでいた。
沖「留衣ちゃん 連れてきました。」
留衣は、総司の後ろからひょこっと顔を出すと・・・・目の前には可愛らしいあの娘の姿が目に入ってきた。
留衣『え〜!!千鶴ぅ────!!』
思わずハートになる目・・・・。
幹部全員の一斉の視線を浴びる留衣は、その視線から逃げられる場所もなく・・・・結局 問い詰められる結果となる。
土「なんで,お前はこいつを知ってるんだ」
原「お前外に出たのか?」
永「千鶴ちゃんは、今朝 小姓に決まったんだぜ?」
平「留衣!!土方さんの言い付けやぶったのかよ!!部屋に居ろ!って言われたんだろ?」
斎「副長の言い付けを破るのは良い事ではないな。」
(あれ?これ・・・・?明らかにやばい雰囲気?知ってる。とかまずかった?・・・・て・・・・何だ! この疑いの眼差し・・・・)
そんな事を思えばちょっとだけ寂しくなったが、それぞれの質問が終わり留衣は言い訳でもしようかと口を開こうとした。
だが、留衣が話し出そうとする前に・・・・総司が口を開いたのだ。
沖「みんな何言ってるの?知ってるも何も・・・・留衣ちゃんは、未来から来たんでしょ?」
なんて サラッと確信をついてくれたのだ。
その通り・・・・留衣は、未来から来たのである。
(総司君・・・・・・・)
総司が庇ってくれた事がすごく嬉しくて ちょっぴり顔がほころぶ留衣は、幹部達を順を追って見ると慌てて続きを付け足した。
留衣『 そ・・・そ・・・・・そんな感じです』
幹部達はそれぞれに、無理して隠そうとした事に損をしたような気分に陥った。
一方・・・・明らかに初対面な筈なのに、まるで知り合いのようにする留衣を見ている千鶴は かなりビックリしている様子だった。
『私は、未来から来ました・・・・』
なんて誰が初見で信じるんだろうか・・・・
千鶴「なんか未来からなんてすごいです。ビックリしました。」
(信じちゃった。きゃ・・・・///千鶴可愛い・・・・素直♡)
千鶴は、余程 純粋で素直な心の持ち主なのだろう。
だが しかし・・・・ここに居る皆も初日から信じてくれた、心優しきメンバーなのである。
土「・・・・んで?お前はどこまで知ってんだよ」
留衣『・・・・多分・・・・全部??』
(全部かよ!!!!)
思わず全員が、心の中で突っ込んだ。