Stage @

□帰りたい・・・・。
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無心で走ったらしく留衣は屋敷の近くに居た。

なんで、こうなっちゃったんだろ・・・・

総司の顔を浮かべれば また涙が出てくる。


留衣『・・・・総司君・・・・』



《《沖「あれ?図星で何も言えなくなっちゃったんだ?新選組に色気だして何が目的?邪魔するなら出ていってくれないかな?」》》


冷静に考えたら 本心で言ってる訳じゃない・・・・。


今までの総司を思いだせば分かるのに・・・・ 頭からその言葉が離れてくれない。

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沖「トッシーて、土方さん?」


「あはははっ!何それ!最高。」

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浮かんでくるのは楽しかった時の二人・・・・

お腹を抱えて、無邪気に笑う総司君。

目を閉じても総司君が頭から離れてくれない・・・・

涙は・・・・ツーと、頬をつたっていく。

何で・・・・何で・・・・・・・・どうして?
こんな風に喧嘩なんてしちゃったの・・・・?

留衣は、また屯所に戻ろうと来た道を戻るが・・・・

屯所の近くに来ると 地面に張り付いたように足が動かなかった。


帰り方も分からない 行く場所のない留衣は、転んで泥だらけの着物で また屋敷へと戻る事にした。


『何かしちゃったのかな・・・・』


自分で自分の胸に聞いても何も答えは返って来ない。


留衣は 総司のあんな突き放すような目は 見た事がなかった。

屋敷に着くと無気力で広間へと足を運んだ。


いつも来ている屋敷も 今日はやたらと広い気がする・・・・


ポツンと膝を抱え一人で、答えが出ない答え合わせをしていた・・・・


『あたしが泣いたから?』


『本当は邪魔だったから?』


いくら考えても 何で総司があんな風に言うのか分からなかった。
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