Stage @
□見知らぬ場所・・・・
1ページ/4ページ
遠藤「留衣・・・・・留衣・・・・・・・・着いたぞ」
・・・・・・・・・・ん?
遠藤の声がぼんやり聞こえてくれば目をパチパチとさせ、辺りを見渡す留衣。
留衣『ここ・・・・どこですかぁ?着いたの?』
遠藤「・・・・・・・・あぁ・・・・」
返事が返ってこない留衣の気持ちを 察するように ゆっくりともう一度 説明を付け足す遠藤。
遠藤「怖がらなくても、大丈夫」
遠藤は 一言だけそう告げると車から降りていった。
留衣「あ・・・・うん・・・・え?・・・・こ、怖がる?」
不思議に思いながらもゆっくりと後ろをついていく留衣。
(ここはどこ?私は誰?? いやいやいや!そうじゃない!・・・・・・ここ・・・・どこ?)
留衣は考えた。
遠藤の車に乗って・・・・
車に乗って・・・・・・・・
車に・・・・・・・(-_-)zzz・・・・。
あたし!ね、寝ちゃったよ‼!
二日酔いのせいだ!(;o;)
寝不足のせいだ!(;o;)
桜のせいだ!( ;∀;)
など、自問自答を繰り返しながらも辺りを改めて見回すと その場所は いつもの同伴とはかけ離れていて 音も、光もないような暗く寂し気な場所だった。
降りた場所から見えるのはまるで吸い込まれそうな雰囲気の古ぼけた屋敷があるだけ。
(・・・・怖ッッッ‼)
カメラを撮ったら何か写りそうだ・・・・と何故か思う留衣は、お洒落もしてきた事を考えれば携帯を取り出しカメラを起動させた。
留衣『遠藤さ〜ん!ハイチーズ』
《 パシャ☆ 》
遠藤と、2人でピースをしてツーショット写真を撮ったのだ。
留衣『してる場合かぁー!!』
冷静に、自分の行動に突っ込むとやけに恐怖心が増してくる。
(ひぇぇぇ!本当に怖ぃぃぃぃ────‼)
自分に今、何が起きているのだろうか・・・・
留衣は思い切って質問をしてみた。
留衣『あ・・・・あの・・・・遠藤さん、ここ何??』
遠藤「留衣は、新選組を知ってるかい?」
留衣『・・・・え!?』
遠藤からの突然の意表を突く質問に驚いてしまったが、新選組だと聞けば つい本音が出てしまう留衣。
留衣『日々 新選組にはお世話になってます・・・・♡ 色んな意味で・・・・///キャハハ・・・/// 』
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
静寂が辺りをより一層に包んでいく。
(なぁに〜?やっちまったなぁ・・・)
ここに臼(うす)はないが、色んな意味で、一番 恥ずかしい状況に立たされる留衣が居た。
恐怖からなのか、寝不足からなのか思考回路がもう完全におかしいらしい。
さほど普段と代わりもなくいつもの事な気がするのだが、あえて理由はそうしておく事にする。
また、自問自答を繰り返し 一人百面相をしていると・・・・時間差で遠藤の肩が震えた。
遠藤「・・・・・・・・・ぷっ 」
(今、鼻で笑われた?泣いてもいいですか・・・・・・?)
恐怖で今の状況に半泣きの留衣は完全にアウェイ感を漂わせていた。