Stage @

□見知らぬ場所・・・・
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( うん!全く理解出来てない!)



頭の答え合わせが終わると、留衣の中で、何かのスイッチが入った・・・。



留衣『遠藤さん?・・・あたし・・・・今日は、同伴の約束でしたよね?』




遠藤「・・・・ああ」




そう遠藤は、相槌すると遠くを見つめていた。



留衣は、手を休めず質問を繰り返していく。




留衣『こんな屋敷で何するんですか? いくらあたしが寝てたからって、これから肝試しとかするんですか?これは何かのお仕置きですか?』



しまいには、意味不明な質問をする留衣だったが身体からじわじわと熱いものが伝わってくる。




(チョット!!本当に泣きたくなってきたぁ!)




『総司君・・・・・・・・怖いよ・・・・泣きたいよ・・・・』



何故か総司に助けを求め、小さく彼の名を呼んだ。



???「・・・・・聞き分けの悪い子は嫌いだよ?」




『え!? えっ───!? ・・・・嘘!?・・・・そ、総司君?』



聞こえる筈のない総司の声に目をパチパチとさせ、辺りをキョロキョロと見渡す留衣。



(あたし、疲れすぎて、幻聴まで聞こえるようになったの?)



そんな一人百面相の留衣を他所に遠藤はゆっくりと続きを付け足した。



遠藤「留衣に見てもらいた・・・・・・・『ダイジョバナイ────ッッッ!』



日本語のようで、日本語でない言葉を、遠藤の会話の途中で叫びだすと留衣は、突然走り出した。



《ダダダダダダッッッ‼‼‼》



本当に怖くなって、とにかくこの場所から離れなくちゃいけない気がして・・・・・



誰か人が居る所へ行かなくてはと、自分の中の危険信号がずっと鳴り響けば夢中にその場を駆け出していた。


だが、留衣は 今は高いヒールを履いている。



《どてぇぇぇ────ッッッ!!》




派手にこける留衣・・・




ヒールで走る考えなしの自分も、ありきたりな落ちだった事の両方を恨むと留衣は叫び声をあげた。



留衣『痛い!!あー!!痛い!痛い!』



留衣が鼻をすすり、膝をさすっていると ゆっくり近づきなからも「大丈夫かい?」と、 優しく手を差し出す遠藤に、留衣は、ぷィ!と顔を背けた。



涙目になりながらも、口から出る言葉は止まらない。



下の砂利を小さく握れば 溢れ出す感情が言葉になり遠藤へと向かっていく。



留衣『一体なんのつもりですか? 私、これから仕事なのに泥だらけじゃん・・・・ これじゃ仕事に行けないよ・・・・・・・・遠藤さんは、何がしたいの?・・・・あたしを今まで騙してたんですかっ!?』



少し怒り気味にそう言えば泣きたくもないのに、目頭が熱くなってきてしまう。



遠藤「こんな扱いをして申し訳ない・・・・」


そんな発言に驚き、ゆっくりと振り向くと目を見開く留衣。




留衣『こ・・・・近藤さん?』




遠藤の姿が、一瞬 近藤にダブって見えたのだ。



あ!なるほど!!


あたしは まだ夢を見てるのか!


疲れてたもんね??

寝不足だったもんね・・・・?

浴びる程、飲んで・・・・

二日酔いだもんね・・・・・・・・??

これは、悪い夢なの?



大好きな優しい遠藤さんが、こんな風にあたしを怖がらせる事なんてする筈がない・・・・


きっと夢だ・・・・


そうだ!!怖い夢を見てるんだ。


そう自分に言い聞かせていた。
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