☆短編集☆

□水族館
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☆豪炎寺sieb☆

雷門のサッカー部の唯一の女子選手である米川花梨は俺の恋人だ。
普段、サッカーの練習練習で二人とも中々デートなどが出来なく、今日の水族館デートはなんだかんだ言って、初デートだ。


動物大好きな花梨はさっきから目をキラキラさせて水族館の動物達を見て笑ってる。



特に、花梨が好きなのはラッコらしい。


『ねえねえ修也君!貝を食べてるラッコ!!可愛くない!?』

花梨はサッカーをしている時同様、満面の笑みでラッコを見る姿はとても可愛らしい。

そんなことを思ってる俺は結構ベタホレだなと思いながら、そうだなとクスリと笑いながら花梨の頭を撫でる。

花梨はラッコの可愛さに堪能した後、次に目をしたのがイルカだ。


『わぁ〜!最近水族館って行かなかったから、イルカのステージが輝いて見えるよ〜』

両手を合わせながらはしゃぎすぎたのか、頬を朱色に染めて、イルカをジッと見る花梨。

「確かに水族館に行くなんて夕香と一緒に行ったぐらいだからこうゆうのを見るのもいいかもな」

俺は両腕を組ながら、花梨を見た。


『うん!!今日ぐらい部活を休んでもよかったね!!息抜きになったし』

イルカのショーを見終わった俺と花梨はファーストキッチンエリアで昼食を食べていた。

「ああ。でもサッカーもやめられないけどな」


俺がそう言うと、花梨はクスクス笑い出す。

『ホンットにサッカー好きだよね。修也君!!守君みたいだよ?』

悪戯っ子みたいに人差し指を唇にあてながら、笑う。その笑い方でさえ可愛いなんて……俺も結構重傷だな。

「円堂みたいってやめてくれ…」


サッカーは好きだが、サッカー馬鹿にはなりたくない。そう訴えると花梨はわかったよ。という風に俺の頭を撫でた。


立場が逆になった気がするな……
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