*及岩物語
□☆ねぇだけど「好き」って気持ちは言葉にしてね
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「岩ちゃん、烏野の速攻のサイン覚えてる?」
「『来い』と『くれ』だろ?」
話があると真面目な顔をして家に来た及川を見て
何事かと思っていたがわかりきっている質問に拍子抜けした。
そもそも及川自身が見抜いた事だ。
それが今さら何なのだろう?
「あれって飛雄ちゃんとチビちゃんの2人だけのサインだよね」
「そりゃあ…他にできる奴いないからな」
「だから俺もサイン考えてきたよ」
多種多様な攻撃スタイルには既にそれぞれのサインがあるし
これ以上細かくするのもどうだろうか…
それとも新たなサインが必要な連携を考えついたのだろうか?
普段あまり見る事のない真剣な表情の及川に向き合って聞いてみる。
「何のサインだ?」