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□全ての始まり
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「おいみんな聞いてくれ!俺に教え子が出来たんだ!」
「知ってるよ、リボーンさん絡みだろ」
「何だよ、彼女が出来たみたいな喜びようだな」
「だって俺が家庭教師になるんだぜ!
ついに明日会うんだー!どんな奴かなぁ」
もらったデータと写真で名前と顔はわかっていた。
雲雀恭弥。
何てキレイな名前なんだろう。
どんな声なんだろう?とか
何が好きなんだろう?とか
頭の中は初めての教え子で一杯だ。
並盛中学に着いてもツナたちのいる教室ではなく応接室へ向かう。
こんなことも初めてだ。
ゆっくりと応接室の扉を開ける。
最初に視界に入ってきたのは黒。
全てを飲み込んでしまいそうな
引き寄せられる黒い髪と瞳。
そして白と赤。
触れたら溶けてしまいそうな肌と薄い唇。
誰かを前に言葉を失ったのは初めてで…
この衝撃がすべての始まりになった。