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□色とりどり彩りどり
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色が増えた。


それは強烈な眩しさを持って現れた。


僕を創り出している色は
学ランと髪と瞳の黒。
シャツの白。
腕章の赤。


それからあの子も入れよう。

軽やかな黄色。



それだけで十分だったしそれ以上を求める気もなかった。



けれど、


「恭弥ー☆」


勢いよく応接室のドアを開けて勢いよく転ぶ。



柔らかそうな金色。
とろけそうな蜂蜜色。
日焼けしなさそうな白。
モスグリーンは上着とあの子の背中の色で、
取り囲んでいるのは黒。



あれ?


今気付いた。
僕を創り出している色とこの人を創り出している色は少し似ている。



そう思って入り口でうずくまっているあの人に近付く。



「き、恭弥?」


「……やっぱり似てないや」



「ん?何が?」



僕はこんなに眩しくないもの。

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