嗚呼これは残酷なファンタジア
□第1話
3ページ/9ページ
森のほうまで走っていくとその人は止まった
「ハァ…もう大丈夫やろ」
「あなたは誰なんですか?」
私はその人に質問してみた
その人は私のほうを向いた
その人は17歳ぐらいの美少女だった
「うちは月光や」
「月光って…それ明らかに偽名ですよね!?」
「そうやけど?」
普通の表情で答える
「本名教えてくださいよ」
私は聞いてみる
「あんなあ…こっちにも事情っちゅうもんがあるんやで?
本名を名乗れるなら最初からそうしてるっちゅーねん
うちはあの山賊達に名前バレててな
だから簡単にみつからんよーに偽名で活動してるんや」
そういう事情があったのか…
私は納得した