霊感少女と病弱少年

□第1章
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「ウザい」
「気持ち悪い」
目を開けても閉じても聞こえてくるのはそんな言葉ばかりだった
私のことを理解してくれる人なんていなかった
だから恋なんて、
一生できないと思っていた


今日から私は中学1年生
でもどうせいつもと同じ日常でしょ?
学校行って虐められて帰って寝て
楽しいことなんて一つも無い
「あれ?まだ成仏してなかったの?」
「ワンッ!」
目の前にいるのは犬の幽霊
そう、私には霊感がある
私はこの霊感のせいで虐められていた
今まで何十人の人に気持ち悪いと言われただろうか
なんで幽霊が見えるだけで虐められなくちゃいけないの?
ふと、近くの公園の時計を見た
「あっ!ゴメンネ もう行かなくちゃ」
私は走って学校に向かった

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