とりもどせ給食!

□第1章
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私は給食が教室にとどくのをぼーっと待っていた
すると
「なあ、給食当番って今日お前だろ?」
突然、クラスのクール系男子、吉井雄司が話しかけてきた
「…あ!忘れてた!」
私は思い出した
今日は私が給食室から給食を持ってくる係だった
この学校では生徒が給食室に給食を取りに行き、エレベーターで自分のクラスまで運ぶというシステムになっている
その当番は今日は私なのだ
「へーいナタデココ!そんなことも忘れてんのか?頭ダイジョーブ?」
「はあ?何が頭ダイジョーブだって?
あんたのほうが頭逝かれてんじゃないの?このアホ0点野郎!あとナタデココじゃない!」
こいつは村山琢磨 テストは毎回0点の癖に私に威張り散らしてかまってくるやつ
アホ0点野郎というのは私がつけたあだ名
「とりあえず早く行ったほうがいいぞ 準備時間はあと5分しかない」
私は雄司に言われて黒板の上の時計を見た
「やべっ!もう行かなきゃ!!」
私が給食室へ向かおうとした途端、後ろから声が聞こえたので振り返った

「ちょっとアンタ!こっち見ないでよ!」
「ひっ…ごめんな…さい…」
「私の視界に入んないでくれる?目が腐るんだよ」

今、クラスでいじめがおきている
いじめられているのは私の友達だった時野未来
彼女は太古に滅びたとされていた"ニラの一族"の末裔であり、白い髪に赤と黄色のオッドアイという一風変わった容姿をしている
そして彼女をいじめているのが西園寺雛菊と渋谷菜々代
西園寺雛菊は有名な西園寺財閥の御曹司、西園寺友三の娘で、この学校ではだれも逆らえない
渋谷菜々代は人気の小学生ファッションモデル
小学生だが身長は160超えで成人とさほど変わらない
胸も大きいのでモテる
そんな2人がそろったら校長も逆らえない
そうしたいじめがここ半年ほど続いている

私はその光景を見なかったことにして先を急いだ
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