SAS♪BOOK

□DNA1
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「相葉さん、そろそろ起きないんですか」
「うーんっ」
重たい瞼を開けると
照れくさそうに笑う、可愛い貴方。
「翔ちゃんっ!」
がばっと雅紀が布団をめくる。
カーテン越しの太陽が雅紀を幻想的に照らす。
雅紀の笑顔で迎えてくれるとこ、すげぇ好き。
「いま何時??」
「今、12時。」
夜中の2時が明るいはずがない。つまり、
「ヤベぇ
翔ちゃんアウト!」
「へぇ?」
「ど…ど…どうしよ。かずにぃに怒られる」
早くしなきゃ、研究所にいるかずにぃに…
「早くいってあげて、雅紀。」
そっと外の冷たい冷気をしょった翔が、ちゅく、と雅紀にキスした。冷たい唇が心地いい。もっともっとと、翔がちゅくちゅくキスする。
「っ…翔ちゃん、おれね」
「お腹空いたんでしょ?」
…!!
「パン買ってきたよ」
忙しい合間を縫って、翔の行為に感動し、
目がきらきら、と輝かせている。
ベッドを降りて、翔のつるっした頬にくちづける。やっぱり冷たくてちょぴり鼓動が一瞬跳ねる。
雅紀は焦って部屋を出ようとしてバスタオルに足を絡め転びそうになる。
「あっぶね」
翔ちゃんが前方から抱き抱えてくれた。
「雅紀いると本当面白いわ」満面の笑みで雅紀をちらっとみた。
少し雅紀の耳があかくなっている気がした。
雅「翔ちゃん、何か暖かいもの飲む〜?」
新聞を広げながらノートに分からない言葉を書きこむ翔が雅紀のほうを見てから
翔「珈琲ちょうだい。」
と見つめられた。
ぽっかぽっかの珈琲を両手に、雅紀はリビングへ
ぱたぱたっと歩いてきた。翔の邪魔にならないように気遣えそうな席に移動し、翔ちゃんいただきますと手を合わせる雅紀。
翔「ずっと待ってたのに。相葉さんは、おねぼうさんだったんだね」
翔が意地悪を言うとたまらず
雅「だって!……昨日寝るの遅くなっちゃったし」
翔「俺もだよ」
雅「〜///っ」
低く囁いた。その意味に気付いて雅紀は即座に両手で顔をおおった。
口元を緩ませながら
ちらり、と翔の顔を見つめ、もう!とふくれる
雅「翔ちゃんのいじわる!」翔は明るく振る舞ってくれた。
恥ずかしそうに少し小さい声で…いただきますと呟いた。
翔「雅紀。残りのパンはかずのとこ持ってていいからね。」
「ふはぁい」
パンをほうばりながら、
翔に返答した。
「(ごくっん。)翔ちゃん、すげえおいしい!」
「だろ〜」
「はいっ。あーんっ」
「っ/あーん」
一瞬驚いた表情をみせ、ばくついた。
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