小さな恋の蕾(夢)

□1の蕾
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本日、空は快晴。

風がとっても気持ちよくて、絶好の仕事日和だ。




だというのに……。




「こらぁぁあっ!!沖田隊長!!なに真昼間っからどうどうと屯所の廊下で居眠りぶっこいてんのよー!!」


そんな私の心境もよそに、相変わらず変なアイマスクを被ってあろうことか廊下で惰眠を貪る超絶ドSやろーが視界に入り、私はいつも通りに怒鳴りつけた。


「何言ってやがんでぃ名前。これは居眠りじゃなくてただの日向ぼっこでさぁ。日向ぼっこは昼間じゃなきゃできねぇだろ?」
「そういう問題じゃないんだけど!とにかくすぐ部屋に戻ってよ!書類とか一杯溜まってんだから!」


ここで連れ戻さなかったら、また私の後始末の仕事が増える羽目になる。

これ以上増やされたら本気で訴えてやろうかと思うほど、最近の私は仕事に追われているのだ。

それもこれも全部、コイツのせいだ。


「えー、そういうのは名前の仕事だろー?」
「違いますけど!?アンタが毎度毎度仕事サボるからその後始末で私がやらされて、もはや私の仕事みたいに思われてはいるけれども、アンタの仕事だからね全部!!」



はぁ〜、どうして私はコイツの部下的な位置にいるんだろう?


副長や局長……いや局長はもっと面倒か。ストーカーだし。


せめて副長補佐とかだったらここまで苦労しなくて済みそうなのになぁ。

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