小さな恋の蕾(夢)
□3の蕾
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一瞬のうちに決着はついた。
完全に気絶して倒れ込んでいる男たちを眺めながら、鬼桜を鞘に納める。
つか、来るんだったらせめてもう少し歯ごたえのあるやつが来いよ。
正直消化不良なんだけど。銀時いなくても勝てたじゃんこれだったら……。
でも……。
「久しぶりだね」
「あ?なにが?」
「…………こうして、アンタと背中を合わせるのが」
そう言うと、銀時はしばらくしてから、そうだなと答えた。
お互い背中を向けているから顔は見えないけど、今銀時がどんな表情をしているのかは、なんとなくわかるような気がする。
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