□1 〜金縛り 〜
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ある朝、強烈な金縛りによって目が覚めた!


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー







〜昨夜の出来事〜




彼女のいる 会社の同僚を好きになり、隠れてコソコソ付き合っていたのだが、もう限界!

酒の席で大げんかし、きれいさっぱり別れてやった!

というか、振られた・・・。





その後、友人達をヤケ酒に付き合わせるも、飲み足らず!帰りにコンビニで酒を買い 一人で浴びるほど飲んだ!




翌朝、と言ってももう昼近くか?


モゾモゾと寝返りを打とうとすると・・・?


身体が動かせない。



二日酔いのせいもあって、身体が怠く 動けないのか?とも思ったが
動かそうとすればするほど 拘束がキツくなる!

もう、ギュー‼︎って・・・・



んっ?

コレは金縛りか?

金縛りは時間帯を選ばんのか?


ふつう 深夜にならね?


二日酔いの頭でもなんかそんな気がしてきたぞ。





そっと

目を開けると・・・




男に後ろから羽交い締めにされていたーーー‼︎‼︎‼︎




『うっぎゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・』




霊 出現より

かえって怖いんですけどーーー‼︎‼︎


あっ頭痛い・・・










自分の声も頭に響くんですけどーー‼︎





『って 誰だよ!(頭が・・・)イタタッ・・・』




『離せっ!(あっ頭が・・・)イタタッ・・・』



腕を動かそうともがくと



「んっ」


と、低い声を漏らし 身じろぎした男。







私、首を後ろに無理やり回して見てるから 見にくいけど・・・





この角度から見ても なんか・・・




いい男っぽいんですけどーーー‼︎
(あたま!)イタタッ・・・。


この状況 どうしたらいいの?


もしかしたら私、お持ち帰りしてきた?


頭痛いながらも考えていると



頭上から低い声で唸るように一言


「酒クセェ・・・」



と、女子に対して失礼な言葉を発せられましたわ・・・



あなた、私の身体に触っておきながら、失礼ね!




ふんっと伸びをし、頭突きを喰らわす。




「ングッ‼︎‼︎‼︎ 『ぐわっ‼︎ 痛っ!』 テッメー!」




男は身体を反転させ、私の上に乗る。



私は両手首を 顔の横に押さえつけられ

そして、 目と目が合った。
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