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□四十三話
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ただ凄い。
それが八束瑠衣と日番谷冬獅郎の試合だった。
「彼女何者なの?」
下忍の班を編成する時に、それぞれの子の成績を見た。
彼女は特に目立つ子ではなかったはず。
自分の班に入らなかったから、詳しく知ろうともしなかったけど。
「瑠衣ってあんなに強かったの?」
「知らねー。八束、俺たちと仲良くなかったしな。」
「カカシに聞いてんの。」
自分の教え子である、キバには聞いてない。
彼はいたずら小僧で、ナルト達と仲が良かったんだから。
「強いヨ。恐ろしい程にネ。」
「あの2人が使う術も気になるわ。それに砂の子の刀…あんな刀聞いたことない。」
あの2人は初対面じゃない。
それは試合開始時の会話で明らかだった。
2人揃って私たちの知らない術を使う。
それに砂の子の刀、氷の刀?聞いたことない。
キバやナルトはカッコいいってはしゃいでるけど。
「うーん、オレも詳しくは知らないんだよネ…」
「あんた…自分の教え子のことぐらい。…」
「それにしても寒いってばよ!」
「あの氷の刀のせいだろ。」
砂の子が刀を使い出してから気温が下がってる。
あの刀の威力、凄まじいわ。
「本当に下忍なの?」
砂の子も瑠衣も