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□四十七話
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瑠衣を見ない。
班が同じじゃないからそりゃそうなのかもしれねーけど、俺とアイツは夕方商店街でよく会ってた。
俺はかーちゃんのお遣い
アイツは自分の買い物
アイツは両親がいない。
だから自炊してんだよな…
中忍試験の本戦が始まるまでの間は任務がない。
それぞれが修業に専念するため。
俺もめんどくせぇけど修業してるわけで
今日もいねぇ
今日の晩飯は俺の好物だろう
鯖を買ってこいってかーちゃんに言われた。
商店街に来るたびにアイツを探してる。
どうしていねえんだ?
ナルトやサスケの修業にずっと付き合ってんのか?
瑠衣はすごかった。
試合は棄権したが、とにかくすさまじかった。
俺らと同じ下忍ってことが信じられねーほどに
使う術はどれも俺の知らないもので
アイツがとんでもなく遠くにいるような気がした。
「あれ?シカマルじゃねぇか。」