*Book*
□童貞
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「ちょ、ちょっと待とうかホンビン」
「それもう3回目です。ヒョン」
「…俺の心の準備が、‥」
こんなやり取りを約30分前から続けている。
俺の恋人のイジェファンは童貞。もう20歳超えてるのに、この顔で童貞なんて笑えちゃうよね。だから俺が脱童貞させてあげようかと思って押し倒してみたのだが。
「え…ホンビン?」
「ヒョンも脱童貞しましょう。俺、優しくしますから。ね?」
「いやいやいやいや、ちょっと待とうか。」
急展開すぎたかな?なんて思いながらヒョンの頬をゆっくり撫でる。
「ほ、本当にするの?…」
「ヒョン、この歳、その顔、それで童貞って恥ずかしいと思わないんですか。」
「あ、はい…って、え?」
「もう我慢出来ません。」
「ちょっ、うわぁっ…!」
俺の勝ち
もちろん優しくしたよ?そりゃヒョンは“童貞”だから。