SS置き場

□Child panic!!
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一番始めにそのことに気が付いたのは、自主練をするため部室に早く訪れた火神だった。

「え…?」

見間違いだろうか。幼稚園児くらいの子どもがいる。
驚きのあまりその場に固まっていた火神が我に返ると、ゴシゴシと目元を擦ってから再度部室内を確認した。

「……やっぱり子どもだよなって…あれ…?」
                            
ワンピースのように長い丈の服はよく見てみると、自分が今身に付けているデザインと同じ物ーー男子用の制服である。

一体いつ、どこから紛れ込んだんだ?
なんでこの子どもは誠凛の制服なんか着てるんだ? 
次々と火神の頭の中に疑問が浮かび上がる。

「おはようございます、火神くん」
「うおっ!!?」

突然背後から聞こえてきた声に、火神は大声を上げて驚いた。
音が聞こえてきそうな勢いで脈打つ鼓動を押さえたまま振り向くと、自分を驚かせた犯人に鋭い視線を向ける。

「きっ…急に声かけてくんなよ、黒子!」
「すみません…一応何回も呼んだんですけど。それより火神くん、中に入らないんですか?」
「いや、それが……」


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