REQUEST

□OUR BABY
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あのドキドキの結婚式から早2年

毎日が本当に楽しかった。

どんなに仕事が忙しくても、卓也は私にかまってくれたし…

そして今日、卓也にある報告がある。

喜んでくれるかどうか、2年経った今でもそういうところは不安だ。

かちゃん

鍵の開く音がして、ドアが開く

「おっかえりなさい!!」

「!!おお…!」

あまりにもテンションが高い私に卓也は驚いているようだった。

「どしたん?妙にテンション高いやないか」

苦笑いをする卓也

「あのね!!…」

言おうとしたところで、ふと不安がよぎった。

ああ、もう私ってばなんでこうギリギリになって不安になるのさ!!

結婚式の時もそうだったし…

「?どしたん?」

「あっと…いや……その……」

急に黙った私を不思議に思ったのか、卓也がそう聞いてきた。

「……わかった。またしょうもないことで悩んでるんやろ?」

……しょうもないとは何さ!!
まあ悩んでるのは認めるけど…

「なんでもええから言いたいこと言えって結婚したあと言ったやろ?
せやから隠し事は無用、や」

まっすぐ見つめてくる卓也はやっぱり格好良くてテレビの前では見れない私だけの卓也

この瞳に弱いんだよなぁ

「…のねっ、……私、あ、赤ちゃんが、出来たみたい、なのっ…」

途切れ途切れに言ってしまうところは結婚式の時から変わってないななんて冷静に考えている自分がいて驚いた。

そして卓也は固まっている。

いや正確には固まった、と言うべきか

「……ほんま、か?」

しばしの沈黙の後、口を開いた。

「ん、まぁ一応…」

ちょっとクールに決めてみたけど、内心ドッキドキだ。

どだだだっと凄い音がして、卓也が私に抱きついてきた

「……たた卓也?」

「ほんまかぁほんまかぁ…なぁなぁ男の子なん?女の子なん?」

「い、いや、まだわかんないよ
今日言われたばっかだし…」

嬉しそうに満面の笑みを浮かべる卓也

本当に良い卓也のこの顔

「ぜってぇ幸せにするから、二人とも」

おでこをくっつけて卓也は幸せそうに言ってくれた




「うん。お願いします」





ーオマケー
(ああ、もう食べたい食べたい食べたい)(…卓也、うるさい…)(…だってハグしてるだけじゃ足りひんもん…)(え。)(せやけどもう妊婦さんやもんな…大人なことも出来ひんやん…)(……馬鹿…)
 

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