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□とある一家の御茶会議
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--g-me----ne...
「!」
夢…か……
変な夢を見た。
それも、凄く奇妙な夢だった。
(一体なにを伝えたかったんだろう…)
何故か冷や汗が頬を伝った。
そういえば最近オカシナ夢ばかり見る。
それも全くよく分からない奇妙な夢ばかり。
起きた後は、いつも考えちゃうからあまり気分が良くない。
「起きちゃったし…これから何しようかな」
とりあえず起きたので、
時間を無駄にしない為に何かしようと考えた。
すると、ふとあるアニメが頭をよぎった。
「あのアニメ、まだやってるかなぁ…
って、やってる訳ないか。何年も前のだし…」
ウィリアムとジョセフが創りあげた名作。
やってた頃はいつも見てたなぁ…
頭をよぎってから数分、その名作が頭をループしていた。
「こんな事考えてても、時間の無駄だ…
あ、そうだ。エリリンのところに行こうかな」
こうしてディメーンは、Mr.Lの元へ行ったが
「寝てる…」
やはり早い時間に起きすぎたのか、まだMr.Lは寝ていた。
(寝顔もかわいい♪)
「エリリ〜ン、起きてよぉ〜」
肩を揺すりながら強引に起こしてみたが、全然起きない。
退屈だなぁっとMr.Lの部屋を後にしようとした時、何らかの声が聞こえた。
(この声は、エリリン?)
「……っ」
後ろを振り返るとMr.Lが不機嫌そうな顔をして、起きていた。
「エリリン…」
なんだか凄く、懐かしい感じがした。
「…チッ、なんでディメーンがここにいるんだよ」
「なんでって暇、だったからかな?あ、おはよ〜エリリン♪」
「っな!?だからその呼び方辞めろっていつも言ってるだろ!!」
「今日もご機嫌だね〜♪エリリン♪」
「相変わらずムカつくな、お前は!」
「酷いなぁ…ムカつくだなんて」
「本当の事だ」
「心配しなくても、エリリンにだけだから安心してよ」
「やっぱりウゼエ…」
「それじゃ、アデュー エリリン♪」
こうしてMr.Lの部屋を後にし、自室へと戻ってきたが、まだ深夜4時。
時間はたっぷりあった。
(御茶でも、飲もうかな…)
近くの棚からお気に入りのティーカップを取って、紅茶を注いだ。
角砂糖は…3個くらいでいいかなと、3個投げ入れ溶けるまで廻す。
(今日も世界は、こんな風にちゃんと廻ってるんだな…)
なんて考えたりもして、少し安心した。
(あ、そういえばケーキもあるんだっけ)
一昨日ケーキを貰ったことを思い出し、紅茶の横に用意した。
「いただきま〜す♪」
まずケーキを口に含んだ。
(美味しい…甘くて…やっぱり好きだなぁ)
だけど、一人の御茶会議は
やっぱり寂しかった。