AKBのりすのお話(短編・中編)2

□陽菜がほしい
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陽菜side

10月17日零時ぴったり。

布団の中で目を閉じながら
”優ちゃん誕生日おめでとう”

めーるを打っては消して打っては消しての繰り返し。

だってね。もう。優ちゃんは、、、

1年前の今日。
”あたし、、陽菜の気持ちわかんないや”
泣き顔の優ちゃんに振られた陽菜。

去年。ゆうちゃんの恋人だったのに、
優ちゃんの誕生日を忘れて麻里子とイチャイチャしていた陽菜。

夜中に峯岸から連絡が入って急いで優ちゃんの家に向かった時には
もう。遅かったんだ。

別れた理由は陽菜のせい。

麻里子と浮気をしていたのも事実。

優ちゃんがずっとずっと気づいてて悩んでいたの知らなかった。

フラれてからずっと泣いた。

そして気付いた。
麻里子より優子が大切だって。

こんなにも優ちゃんが大好きだったんだって。
気づくのが遅かったんだ。

それから1年。
陽菜誰とも付き合ってないし、麻里子とも終わらせた。
優ちゃんは新しい恋人といちゃいちゃしてるのかな?

でもね?これだけは伝えたいから、、、、
陽菜は意を決して電話をかけた。

ぷるる
「もしもし」

「こ、、じぱ?」

優ちゃんが、、出てくれた!!
「ゆ、ちゃ、、久しぶり」

「うん、、、」

「あのね。優ちゃん」

「ん?」

「誕生日おめでとう」

「あ、うん。ありがと、」

「優ちゃんあのね」
陽菜のとこに戻ってきてなんて言わない。だけど、

「これからも友達でいてくだ「あの!」ぇ?」

優ちゃんは陽菜の言葉をさえぎってこう言った。

「あたし今日誕生日だよ?」

「う、うん」

「ぷれぜんとがほしい」

「あ、うん。何ほしい?」

ゆうちゃんは
「陽菜がほしい」

そう言ってくれたんだ。

優ちゃん。
こんな最低な陽菜にもう一度をくれてありがとう。大好きだよ。

誕生日おめでとう。

end

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