Book-夢小説-

□不器用
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「―――ねぇ、ちょっと聞いてる?」
私は今、“彼氏”の家に遊びに来てる。
さっきから彼はずっと、ソファに座って雑誌を読んでる。
だから一方的に私が話しかけている感じ。
彼の部屋で私は、彼のベットに腰かけクッションを抱きしめながら、彼に問いかけた。
「ん?あぁ、聞いてる」
そう答えた豪炎寺は私の方を向く。
……いつもの冷静な表情。
「―――――っ」
一つ文句を言ってやりたい。
でも、私には文句を言う勇気すらない。
ずっと豪炎寺を見つめていたら、目を逸れされた。
その逸れた視線は、雑誌へいくのだった。
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