BROTHERS CONFLICT

□#1
1ページ/3ページ

ある学校の放課後の体育館。

今は部活動の時間でちょうどバドミントン部が
体育館を使用している。

そして今は部活も終わりかけで、試合をしていた。

すると

「日向、ちょっと職員室まで来てくれるか」

試合を終えたばかりの少女━日向晴夏━が呼ばれた。

彼女はこの部の副部長。
実力は部長並かそれ以上だが人見知りの
性格なため副部長なのだ。

『わかりました』

そして部長にそのことを伝え小走りで
職員室まで向かった。


━これが彼女の運命を変えるとも知らずに…


ー晴夏sideー

顧問に連れられて向かったのは職員室。
そこで顧問は驚くべきことを口にする。

                                         
「今、日向のお父さんから
 電話が掛かって来ててな。
 それでここまで来てもらったんだ」

『えっ………お父さん…?』

あまりにも久々すぎて固まってしまった。
が、顧問の呼ぶ声で我に返り電話に出た。

『も、もしもし。晴夏だけど……』


「お、晴夏か!久々だな。
 ……いきなりで悪いんだけど
 土曜日は何か予定はあるのか?」


『…部活の後なら何もないよ。どうしたの?
 帰ってくるの?』


「………あぁ。実は晴夏と絵麻に
 話があるんだ」


『(……嫌な予感がする)
 わかったよ、絵麻にも伝えとくね』


「そうしてくれて助かるよ。………っと、
 もう行かなくちゃいけないんだ。
 じゃあまた土曜日に」

そう言って切ってしまった。

『(自分勝手だなぁ……)』

それから部活に行くことを顧問に告げると

「………いろいろ大変だとは思うが頑張れよ。日向ならできる」

と返事が返ってきた。

どういう意味だろう、と疑問に思ったが

『ありがとうございます』

と返して部活に戻って行った。

そして部活に戻るともう終わっていたので
少し自主練習してから帰ることにした。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ