BROTHERS CONFLICT

□#3
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試合が終わった晴夏は妹と新しい家族が待つ家に向かっていた。


「(何か胃が痛い………
絵麻じゃないんだから新しい環境に
慣れるわけないのに…)」


晴夏はかなりの人見知り。
慣れるととても話すけれど…
慣れるまで結構時間がかかっていて
それでいつも新しい人間関係を
築くのに苦労していた。
そしてそれは
今回も例外ではないのだった。

「とりあえず絵麻に連絡、っと。
(っていうかお父さん''お子さん達''
とか言ってたから少なくとも
2人はいるんだよね……)
はぁ………胃が痛い…」

絵麻にメールを送ったあと
溜息をつきながら地図を見て
歩いているとようやく
新しい我が家に到着した。

「(ここが新しい家か……大きいなぁ
とりあえずインターホン押すか)」

意を決してインターホンを押した。

「"はい、どちら様ですか?"」

「(う、うわぁぁぁ緊張する…)
あ、あの、今日からこの家で
お世話になる日向晴夏と言います」

「"絵麻さんのお姉さんですね。
そちらに向かいますのでそこで
お待ちください"」

「は、はい、わかりました。
(真面目そうな人だ……
でも話すの緊張するなぁぁ)」

緊張した面持ちでそこに立っていると
中からスーツをきた男の人が出てきた。

「はじめまして、朝日奈右京です。
朝日奈家の次男です。
これからよろしくお願いします。」


「日向晴夏です。
よろしくお願いします。」

「挨拶はこのくらいにして……
まずはじめにあなたの
部屋に案内しますね。
さぁ、こちらへどうぞ。」

そう言われて私は右京さんの
後について行った。
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