ShortStory
□2.緑間と
1ページ/2ページ
秀徳高校に入学して一週間。いまだに部活を決められない…
今日も教室でチラシを目の前にしてぐだぐた悩んでます(笑)
(どうしよう…男バスマネもやりたいけどバドミントンも…)
「そんなに悩んでいるのなら、男バスマネやればいいのだよ」
「え…?」
振りかえればそこには大きな人が立っていた
(確か緑間くん…だっけ)
あの有名なキセキの世代が入学したという話題をいくつも耳にしていたため、なんとなくだが知っていた。それにクラスメイトだしね
「一条がマネやってくれるなら心強いのだが…だめか?」
「えと…あの…」
なぜ私の名前を知っている!!
中学はお互い違うはず…共通の友達はいないし…あ、クラスメイトだからかな、けど私の事なんて眼中にないはず。地味子だし?
「………」
「………」
なんか睨まれてるんですけど(汗)なにか気に触るようなことしたかな…あ、あれか。ぐちぐち部活の事で悩んでるからか。なら…
「わかりました、男バスマネやります!!」
---------そう宣言した日の放課後、早速バスケ部に行ってみた。
「わ…すごい…」
入り口の隙間から中を覗いてみると、すごい熱気が伝わってきた
「ん?誰だ?」
「わッ…!!」
勢いよく扉が開き出てきたのは、緑間くんよりさらに大きい人…3年生かな?
「うちになにか用か?」
「あ、あの…」
「そいつ、今日からうちのマネージャーやるやつです」
後ろから緑間くんの声が聞こえた。