□April Fools' Dayのお話
1ページ/2ページ

マット目線


「マット!」

名前を呼ばれて、振り返った。
一瞬、声の主の姿は視界に入らなかったけれど、少し下を見ればパラッパがいた。
「どうしたんだい?」
「あー、そのー、えっとね…」

ずっとモジモジしながら、何かを言おうとしているのだが、一体何をそんなに躊躇っているのだろう。

「あ、あのさ…マットのその髪の毛って、カツラなの…?」

えっ…?なんだか、今とてつもない事を言われた気がする。
『その髪の毛はカツラか?』だって?
いやいや、しっかりした地毛だよ?
一体どこの誰からそんな事聞いたんだ!!
…待てよ。今日はもしかして、エイプリルフールじゃないか。
そうか、そう言うことか。
誰かがパラッパにそんな冗談言ったのか。
……いったいどんな嘘をついているんだ!!!
僕をネタに使うなんて!しかも、それを信じちゃうパラッパって!!

「………」
「………」
「やっぱりカツr「地毛だよ!!」
「だよね!良かった〜!でもボクは、マットがカツラだったとしても好きだよ!」
「な…っ!」

不意打ちなんてずるいぞパラッパ…!!


『まぁ、僕だって、どんなパラッパでも愛せるけどね』
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ