恋、しちゃった。

□一ヶ月
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そっと、中を取り出すと
綺麗な箱が出てきた。



丁寧に箱をパカッと開ける。



すると、


『………綺麗…!』



中には、
ネックレスが入っていたのだ。




シルバーの長方形で、
中にピンクの石がはめ込まれている。



「見て、俺とおろそい」



胸元からネックレスを見せる。
黄瀬のは水色の石がはめ込まれていた。



「…気に入ってくれたっスかね?」





『………うん!!




こんな可愛いの…
あたしには勿体無いくらい…



ありがとう、涼太』




泣きそうに笑うあむが
可愛くでしょうがない。




黄瀬は箱からネックレスを取り出して、
あむの後ろに回る。





『んっ………!』



ネックレスを付けてあげると
冷たいのか、ピクッと肩が動いた。



「気に入ってくれて良かった。


すげー似合うっスよ、可愛い」





この道の人気が無くて良かった、と思いながら
ギュ、と後ろから抱きしめる。





『涼太、好き』




「………いきなり言うの、
止めてほしいっスわ」


『え?』


振り返ると、
真っ赤な顔の涼太がいた。


つられてあむも赤くなる。


「見ないでくださいっス」
と、あむを前に向かせて





「……俺も、大好き」



ギュッと強く抱きしめる。


『………涼太?』


「ん?」


『来てくれて、
ほんとにありがとう』



「!!


あぁ、もう大好き!!
可愛すぎっ!!!」


『わわっ、ちょ、涼太!』



あむの頭にほっぺたを摺り寄せ、
ギューーっと抱きつく黄瀬。





これからもずっと一緒にいれたら、

そう思いながら幸せに浸るのだった。
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