流星の神
□星の神
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『はぁぁぁぁ…』
大きな ため息を一つ吐く、
それと同時に あの人を思い出す。
『 もう疲れたわ……! 』
なぜ あむ が
こんなにも疲れているのかと
原因を遡ること 昨夜 。
昨日は、オリオン座流星群。
流星群の中には
本物の希少な価値の流れ星も
混ざっているわけで。
普段は星を見に外に出ない人でも
この日は、わざわざ見に出掛けるのだ。
運良く、本物の星を見つけて
運良く、その星に向かって
願いを込めた人々の元へ
飛んでいかなければいけなかった。
『せめてさぁ、
流れてる間に3回言えたら
願いごと叶えるとかにしてくれないかなぁぁ
ね、火月』
「いいから黙って行くぞ、ほら」
『ちっ。わかったわよ』
「おい、舌打ち。」
疲れた と言いながらあむ は、
ちゃんと依頼を受けに行くのだ。
『 まぁ、星に願いごとって言っても
叶えてあげられる願いと
叶えてあげられない願い ってあるんだけどさ。
お金持ちになりたい
とか
結婚したい
とか
妖関係無いお願いは
雑ですからね、あたしは』
「そんなんで よく信者いるよな」
『うっせ』