流星の神

□朝の光
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「夜ト……と……




誰だ…?…」





雪音のその声に

ぴくっと反応した女の方。




『…あれ?... ここ…』


自分が夜トのそばで
眠ったことをすっかり忘れていたあむ。




『はっ…!起きて夜ト…!!




って、あ…。 』



向かい側の すでに起きている
雪音に気がつき焦り始めた。




『あのね!?えっと…、
と、とりあえず……










…おはようございます』






「……ども」







「むにゃむにゃ……あむ…」



『っ…夜ト!
いい加減起きろっての!!』


寝言で自分の名前を呼んでいる彼を
恥ずかしがりながらも叩き起こす。





「、いって!痛い!!
あむ痛いって、ば!!」



『おはよ、夜ト』


「え?無視??
あんな痛かったのに、無視?」






「おい夜ト!
この人、誰?」



「あ、こいつ『あ、あたし!
あむって言います、
一応 神様やってるの。
よろしくね!』


と夜トが紹介すると同時に
自分で名乗りだしたあむに





可愛い。

それしか雪音の頭には無かった。
顔を赤くして



「えっと雪音って言います、
よろしく…」



と、言うと同時に




「っ!」

夜トが首を押さえた。



『夜ト?今の…』


「あぁ…、あむ。
今はあんまり あいつに近づくなよ。

14歳のガキだ、
考えてることなんて大抵やましい事だろ」




『難しい年頃か、
あたしも水月で体験してるし。



何かあったら電話して。


…すぐ行く』




「あぁ、頼む」




夜トが携帯電話を持っているように
あむも携帯を持ち歩いている。




夜トが いつでも連絡が取れるように、
と贈ってくれたものだが。


あむは、
とても大切に使っているのだ。
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