流星の神

□人間の女の子
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『あの人、この歌以外に

歌ないのかしら』






「お前、それ言っちゃダメだろ」





『てゆうか、
さっきから霧?なにこれ?

全然、周り見えないわ』




「お、晴れてきた」






ん?なんか人影が…

てゆうか さっきから
騒がしいな…







「え…!?…あむ っ!? 」

『は!?夜ト?!
なんでここに…!』







すると天神こと、
菅原道真が姿を現した。



周りには5人の
巫女の格好をした神器がいる。







「おや〜?

あむちゃんも来てたの?

なになに〜?
夜トくんの出待ち??」


『ちっ、違うよ!!

あたしは天神様に用がっ…』


ガーンッとショックを受けている夜トの
後ろに雪音くんと女の子が見えた。



火月も女の子に気がついて
尋ねた。



「夜ト、あの子は?」


「あぁ、お前らには
まだ紹介してなかったな。

こいつは、壱岐ひより!!」




あ、あの子が、例のひよりさん。



雪音からは少しだけ話を聞いていた。


確か、バスに轢かれそうになった夜トを
助けた時に
幽体離脱しやすくなったという子だ。




可愛い子だった。
優しそうな子だった。




少し、ううん、
かなり不安になってしまって。

夜トが離れていってしまう気がした、
今より遠いところに行ってしまうような

そんな気がした。




ただのあたしの片想いなのに。






そんなことを考えてる内に出たものは
思った以上に普通の言葉だった。



『初めまして』
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