恋、しちゃった。

□平和
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目覚ましの音で起きる。




朝一で思い浮かぶのは、
あの黄色の髪の人で。



最近は毎日そうだ。
いつもいつも黄瀬を思い浮かべる。






………はっ!


そうか。
あたし…昨日、付き合ったんだっけ。





あれが夢だったような気がしてしまう。




どうしよう、
ほんとに夢だったのかもしれない。





そう思った。



あ、こんな時間!
準備しないと。







着替えて 朝ご飯を食べ、
長い髪を梳かして、家を出る。






すると、


「あむっち!

おっはよ!!」



『え、あ………黄瀬!』





なぜか家の近くで立っていた。



相変わらずカッコいいな、ちくしょう。


そう考えていると、ムスッとした黄瀬。


「あむっち………。

昨日、名前で呼んでって言ったのに!」


『…やっぱり、夢じゃなかったんですね』


「ん?夢?」


そう言いながら歩き始める。


『昨日のことが
実は夢だったんじゃないか、
とか思っちゃって…』


「それ、俺も思ったっスよ」


笑いながら言う涼太。


『でも涼太が迎えに来てくれて、
本当だって思った』


「じゃあ、来て良かったっス。


嫌だったら…って思ったんスけどね、
やっぱり会いたくって」



『んーん、嫌じゃないよ。

嬉しかった』



朝からイチャイチャしてる気がする。

………なんか恥ずかしくなってきた。







すると、



「おっはよー!

あむ!きーちゃん!」



『わっ!!』


後ろから飛びつかれて、
よろけてしまった。


「桃っち!」

『あ、さつきか。
びっくりしたー!


おはよう』


「へへ、お邪魔しちゃったかな?」


『え、別に! ね?』


同意を求めると、


「もーせっかくラブラブしてたのに!

俺のあむに抱きつくなっスよー」


同意を求めたのに否定して、
あたしに抱きつく涼太。



「あむ、顔真っ赤だね」


『ぜ、ぜんっぜん!!

赤くないしっ』


「可愛いっス」




「2人が付き合えて良かったよー!

私、キューピットだね」


ウインクしながら、さつきは言う。







そんなこんなしていると、
学校に着いた。
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