□キライ、キライ、スキ。2-2
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大きな手が太ももを滑る。
脚の間に入ったゾロは、その屈曲部に顔を近づけた。
「待って…!そんなとこ…ッあ!」
押し退けようとするも、力の強さには敵わず、割れ目に舌が這う。
唾液を含ませながらなぞり、わざとなのか、卑猥な水音を発てるように続けてくる。
そして唇で敏感な蕾を包んで、痛くない程度の加減で吸い上げた。

「…あ!…ぁ…!ゾロ…、ダメ…っ!」
柔らかい舌が何度も行き来するのに合わせて、身体がビクビクと震え出す。
頭が真っ白になって、何も考えられない…。

静かな展望室に響く水音に、聴覚が刺激されて腰が浮いた。
だんだん呼吸が乱れ、震える肩を抱きしめる。
「は…っ!あぁっ……!!…!!」
嬌声を上げながら、ビクッと大きく震えた身体。
一瞬息が止まるくらいの快楽を感じた。

脱力したように横たわり、肩で呼吸をしていると、ゾロが顔を起こした。
蜜液で濡れた口を手の甲で拭い、ズボンのチャックを下ろしている。
下着の外へ出た大きくそそり勃つ欲望の塊。
割れ目から溢れる蜜をつけるように上下させる。
「あ…待って、…まだッ」
「力抜いてろ」
膣口から押し込まれるそれは、肉壁を擦りながら最終地点を目指す。
「んあっ…!」
「ッ…!キツ…!」
湿った秘部は、亀頭から根元までゆっくり包み込んだ。

(…入っちゃった……)
お腹を圧迫するほど、大きく膨れ上がっているのが分かる。
何だか初めて感じる感覚だ…。覚えていないからだろうか。

覆い被さりながら息を整えるゾロ。
眉間を寄せて、余裕のない表情が私の視界に映る。
力なくぼんやりしていると、彼はまた唇を重ねた。
角度を変えながら深く舌を絡める。
私の額を撫でてから、腰の動きを緩やかに始めた。

肌と肌がぶつかるリズムに合わせて、身体が大きく揺れさぶられる。
徐々に繋がった秘部からは愛液が溢れ、擦れる度にクチュクチュと水音を鳴らしていく。
「あ…!!あっ…!!」
耳を刺激するゾロの荒い息づかい。乱れた私を見る視線。
その景色もだんだんとぼやけ始め、目尻から溢れる小さな雫がこめかみを濡らした。

「ツバキッ…」
広い展望室に反響している自分の甘い声。ゾロの吐息。
繋がった場所から、二人の体温が混ざり合っていく。

「…あ…ッ!!ゾロ……!!」
膣を肉棒が出入りする度に、沸き上がる快楽が身体全体に巡る。
まるで電流が走るみたいに。
半開きの口から喘ぎ声が漏れる。
絶頂に近づいてきたのか、ゾロは激しく腰を打ち込んだ。
「もうイクぞ…ッ!」
快楽という波が大きく襲いかかってきて、私は小さく痙攣しながら果てた。


――脱力したようにソファーに横たわったまま、私たちは息を整えた。
ゾロは私の上で、身体ごとのしかかるようにしている。
力なく肩で呼吸をしていると、ふいに声をかけられた。
「ツバキ…」
「…何…?」

「…もう俺の女になれば?」
耳を疑うような台詞。
汗で張りついた前髪を指先が掻き分けてくれる。
真っ直ぐ見つめてくる瞳に、胸がドキッとした。
「な…!何言ってるの…!!なるわけないでしょ!」
「…そうかよ」
寂しそうに溜め息をついて、私の上から身をどかすゾロ。
何この反応…。
冗談だ〜とか言って、誤魔化したりしないの…??

彼は自身のシャツを私にかけたあと、事後処理をしてズボンを履き直す。
そのタイミングで私も身体を起こした。
「熱ィな…」
ゾロはソファーに座り、水分補給するようにお酒を飲んだ。
シャツで身体を隠す私の髪を優しく撫でてくれる。
「風邪引くまえに服着ろよ」
私を見てどこか嬉しそうな表情のゾロ。
その余裕そうな態度が、なんだか少し腹が立つ。
そして彼の笑顔にときめく自分も、キライだ…。


to be continued...
 


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