表
□贈るもの
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「…あのね?今日、プレゼント用意したかったんだけど、何あげたらいいのかどうしても思いつかなくて…。何か欲しいものない?」
「ない」
あ、即答ですか…。
「何かあるでしょ…?ほら…!」
ゾロは少し困るように考えたあと、ピンと来たみたいに顔を明るくした。
「おっ!1個あった!」
「何?!何?!!」
「お前」
へ?
「ちょっ…!!!ま、真面目に考えてよっ!!!」
「バーカ、俺は大真面目だ!!」
そのあと急にゾロの視線が熱くなるのが分かった。
「ちゃんと決めただろ。だから俺にくれ」
私まで顔が熱いよ、バカマリモ…。
「わ、分かった…」
「よし!いただきます」
そう言って、すごい嬉しそうな顔するから、また次もプレゼント考えるよ。
私も嬉しいから。
「ツバキ…、ありがとな」
「…うん」
でも今度はちゃんと自分で考えるからね…!!
Fin